Vault(ボルト) と SolidWorks Workgroup PDM Server Service(サーバー サービス)のトラブル シューティング(Troubleshooting the Vault and SolidWorks Workgroup PDM Server Service)
ボルトのトラブルシューティング(Troubleshooting the vault)
ボルト ビュー ウィンドウにファイルが表示されない場合(Files disappear from the vault view window)
クライアントよりボルトが停止状態あるいは利用できない状態であることが知らされた場合(Client indicates vault is down or unavailable)
Workgroup PDM サーバーサービス トラブルシューティング(Troubleshooting the Workgroup PDM Server service)
Workgroup PDM Server サービスの停止/再開始(Stop or restart the Workgroup PDM Server service)
Workgroup PDM Server サービスが VaultData フォルダーの保存位置以外で実行された場合によくおきる問題です:
ボルトの検証(Vault validation)
ボルト アドミン権限者(管理者)は、VaultAdmin のボルトの設定(Vault Settings)タブにあるオプションを設定し、次に再起動する際、または再起動する度にボルトを検証することができます。 しかし、これらのオプションが設定されておず、また Workgroup PDM サービスが実行されていない場合は、次のファイルを実行し、次回 Workgroup PDM サービスを開始する際にボルトを検証することができます。
<ボルト_サーバー>SolidWorks Workgroup PDM ServerVaultvalidatevaultnextstartup.reg
ポートの競合(Port conflicts)
Workgroup PDM を Windows XP システム(Service Pack 2)にインストールした場合、ファイアウォールの Workgroup PDM ポートが実行されるように設定する必要があります。
ファイアウォールの Workgroup PDM ポートが実行されるように設定するには:
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ウィンドウズでコントロール パネル(Control Panel)を開きます。
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Windows ファイアウォールをダブル クリックします。
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例外タブで、 PDM-Data Port、PDM-Request Port、PDM-Vaultadmin Portが選択されていることを確認してください。
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OKをクリックします。
Workgroup PDM ソフトウェアは専用の通信ポートを使用します。 Workgroup PDM ポートが他のアプリケーションと競合している可能性がある場合は(例えば、ドキュメントをプロジェクトにチェックインできない場合)、Windows レジストリ エディタ(Windows Registry Editor)のデフォルト設定を変更できます。 Windows で開始(Start)、ファイル名を指定して実行(Run)をクリックし、regeditと入力してOKをクリックし、レジストリ エディター(Registry Editor)を開きます。 各 ポートはレジストリに DWORD として登録されます。
このプロセスを有効にするには、レジストリ キーの作成が必要です。 例えば、キーが無い場合、Request Port が 40000 に設定されたとします。 “Request Port”という名の DWORD 値を持つレジストリを作成した場合、ボルトまたはクライアントはそのポートを使用します。
誤ったレジストリ設定は、コンピュータに回復不能な障害を与えるおそれがあります。 レジストリの編集は、必ずシステム管理者が行ってください。
デフォルトのポート(10進法)は次のようになります:
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Request Port = 40000
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Data Port = 30000
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VaultAdmin Port = 20000
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Workgroup PDM Viewer Port = 80
ボルト(Vault)と VaultAdmin(ボルト アドミン)を稼動させているコンピュータ用に、次のパスを使用して DWORD レジストリ設定をマニュアルで追加します:
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupServerRequest Port
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupServerData Port
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupServerVaultAdmin Port
現在のメジャー <バージョン> の場所。
ボルトまたは VaultAdmin のポートが変更された場合は、対応するレジストリの値も各クライアントに対して変更する必要があります。次のパスを使用してください。 “クライアント” キーの作成が必要な場合があります。 変更後、各クライアント コンピュータを再起動します。
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupClientRequest Port
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupClientData Port
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HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWARESolidWorksSolidWorks <バージョン>PDMWorks WorkgroupClientVaultAdmin Port
すべてのレジストリ エントリは DWORD types と指定してください。 |
ボルト ビュー ウィンドウにファイルが表示されない場合(Files disappear from the vault view window)
ボルト ビュー ウィンドウにファイルが表示されない場合、サービスを停止 して、再開 します。
ユーザーにファイルの読み込み権がなく、ボルト管理者がアクセス権のないプロジェクトを隠す(Hide projects with no access)オプションを選択した場合、ボルトにあるファイルが見えない場合があります。
表示エラーの場合は SolidWorks 社のテクニカル サーポートまでご連絡ください。
クライアントよりボルトが停止状態あるいは利用できない状態であることが知らされた場合(Client indicates vault is down or unavailable)
ボルトが実行されているにも関わらず、クライアントが 「エラー: Workgroup PDM へログインできません。 (ボルトが起動していない場合があります)」というメッセージを受け取った場合は、次を実行してください:
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クライアントから、Workgroup PDM Server サービスが実行されているマシンに「ping」が通ることを確認してください。 クライアントから、ボルト サービスが実行されているマシンに「ping」が通ることを確認してください。 (クライアントはサービスが実行されているマシンに接続する必要があります。 しかし、VaultData フォルダをホストしているリモート位置へ直接的に接続する必要はありません。
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コンピュータ名ではなく、サーバーの IP アドレスを使用してボルトに接続してください。 接続できた場合は、DNS(ドメイン ネーム システム)に問題があります。 ネットワーク管理者に相談してください。
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ファイヤウォールとルーターの設定を調べ、クライアントが 20000、30000、40000 のポートでサーバーに接続できることを確認してください。 Workgroup PDM Server サービス ポートが他のソフトウェアと競合する場合は、クライアントとサーバーの設定を変更してください。
パフォーマンスの低下(Slow performance)
サーバーのネットワーク速度が原因でパフォーマンスが低下する場合があります。
サーバーのネットワーク速度をチェックするには:
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ウィンドウズでコントロール パネル(Control Panel)、ネットワーク接続(Network Connections)を開きます。
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ローカルエリア接続(Local Area Connection)を右クリックしてプロパティ(Properties)を選択します。
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構成(Configure)をクリックします。
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詳細設定(Advanced)タブで、リンク速度とデュプレックス(Link Speed & Duplex)をプロパティ(Property)タブで選択します。(一部のマシンでは、速度&デュプレックス(Speed & Duplex)、速度(Speed)、デュプレックス(Duplex)、メディア タイプ(Media Type)と呼ばれます。)
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値(Value)がサーバーの値と一致するように確認してください。
デュプレックス設定(Duplex Setting)
サーバーと対応するポートにおけるデュプレックス設定(二重の設定)は、一致する必要があります(例えば、両方が 100MB全二重通信(100MB Full)、または自動検出(Auto)であるなど)。 設定に異なる値が指定されていると、Vault Error 40のエラーが起こり、大規模なドキュメントのチェックインに時間がかかるようになります。
イベント ビューア(Event Viewer)
イベント ビューアはコンピュータ上で実行されたすべてのアクションをログに記録します。 このツールを使用して、ボルトの問題をトラブルシューティングできます。
イベント ビューアを使用するには:
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ウィンドウズでコントロール パネル(Control Panel)、管理ツール(Administrative Tools)、イベント ビューア(Event Viewer)を開きます。
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Workgroup PDM Server を右クリックし、プロパティ(Properties)を選択します。
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ダイアログ ボックスの説明(Description)を利用してエラーを解明します。
ボルト エラー(Vault errors)
Workgroup PDM ボルト エラーのテーブルを参照してください。
ボルト エラー1(VAULT ERROR 1)が、書き込み権のあるプロジェクトまたはファイルが利用できない場合に表示されることがあります。 Workgroup PDM Server サービスの停止と再スタートで問題が解決されない場合は、VaultData フォルダに Workgroup PDM ソフトウェアを使用せずにファイルが追加された場合が考えられます。 これは利用できないプロジェクトやファイルが特定の位置にあり、それ以降のプロジェクトやファイルも同じように利用できない場合の典型的な原因です。
server.log ファイルを調べ、問題のファイルを見つけてください。 Windows エクスプローラを使用して VaultData フォルダの内容を見ることもできます。 projects フォルダの下に表示されるフォルダは、ボルトのプロジェクトのみです。 この場所に一般的なファイルは存在しないはずです。 利用できないファイルが特定のプロジェクト内にある場合は、そのプロジェクト フォルダまで移動し、問題のファイルをフォルダ内ではなく、ディレクトリ内で探してください。
VaultData フォルダで問題のファイルが見つかった場合は、ファイルを削除し、続いて Workgroup PDM Server サービスを停止し再スタートしてください。 問題の原因となるファイルが見つからない場合は、SolidWorks 社のテクニカル サポートまでご連絡ください。
Workgroup PDM Server サービスの停止/再開始(Stop or restart the Workgroup PDM Server service)
ときどき、停止(stopping)と、再開 (restarting)することは、 サービスがボルト エラー メッセージをクリアします。 サービスの再起動を行うと、タイム スタンプがリセットされます。
サービスを再スタートしてもボルトのエラーが解決されない場合は、お客様の代理店まで電子メールで連絡し、VaultData フォルダにあるserver.log(PDMWorks 2005 とそれ以前のバージョンではerr.log と app.log)を添付してください。 代理店は .log ファイルを次の情報と共に SolidWorks 社のテクニカル サーポートまで送信します:
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SolidWorks と Workgroup PDM のバージョン番号(メジャー リリース番号と ServicePack 番号)
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クライアントとボルトのオペレーティング システム(サービス パック バージョン番号)
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問題の範囲の説明 – 例えば、全ファイルにおいて、1つのプロジェクトにおいて、1つのファイルにおいて、あるいは影響されるユーザーの特定(全ユーザーにおいて、または特定のユーザー グループにおいて)
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問題を再現するための手順
Workgroup PDM Server サービスが実行されない場合(Workgroup PDM Server service does not start)
PDMWorks Workgroup Server サービスが VaultData(ボルト データ)フォルダーの保存先以外の場所から実行される場合は、VaultData フォルダーがネットワークドアライブの割り当て名ではなく、UNC(一般的な命名規則)に従ったパス名を使用してインストールされていることを確認してください。 もう一度セットアップを実行し、VaultData フォルダにUNC(一般的な命名規則)に従ったパス名を使用して、ボルト インストレーションを更新してください。 これでサービスが実行されない場合は、サービス関連の許可権限に問題があります。
許可権限をトラブルシューティングするには、サービス ログインのユーザー名を「Local system account」から、サーバーとリモート位置の両方に読み取り/書き込み許可権限のある ユーザー アカウントに変更します。 VaultDataフォルダにおいて全権限をもつユーザー名を使用する必要があります。 VaultDataフォルダが別のマシンにある場合は、このアカウントも同じマシンになくてはなりません。 共有ユーザーは、両方のコンピュータで現在のWindows ドメインにあるユーザーを指します。
権限(Permissions)
Workgroup PDM Server サービスを VaultData フォルダーの保存位置以外から実行する場合、ボルト サービスを実行するコンピュータ(またはユーザー)が VaultData フォルダにアクセスできることを確認してください。
ボルト サービスを実行するコンピュータ(またはユーザー)を確定するには:
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ウィンドウズでコントロール パネル(Control Panel)、管理ツール(Administrative Tools)、サービス(Services)を開きます。
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Workgroup PDM Server を右クリックし、プロパティ(Properties)を選択します。
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ログオン(Log On)タブで、サービスを実行するコンピュータ(またはユーザー)を確定します。
これが VaultData フォルダーへのフルアクセスが必要なコンピュータ(またはユーザー)です。
ボルト サービスを実行するコンピュータ(またはユーザー)が VaultData フォルダーにアクセスできることを確定するには:
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VaultData フォルダー(一般的に C:VaultDataにあります)を右クリックし、プロパティ(Properties)を選択します。
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セキュリティ(Security)タブで、上記のステップ3のコンピュータ(またはユーザー)にフォルダーへのフルアクセス許可があることを確定してください。
サポートされるプラットフォーム(Supported platforms)
ボルト サービスと VaultData フォルダーがサポートされたプラットフォーム上にあることを確認してください。 サポートされるプラットフォームのリストは、SolidWorks system requirements(SolidWorks の必要なシステム構成)を参照してください。
VaultData フォルダーで Novell NetWare(R) システムを使用する場合は:
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サービスは開始しないでしょう。
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権限の設定が正確でない場合があります。
これらの問題を解決するには、VaultData フォルダーを Windows マシンに移動してください。